サッカー日本代表アンバサダーのビジュアルが炎上した理由とその背景

コラム、エッセイ用のアイキャッチ画像
目次

1. 一枚のイメージ画像が引き起こしたもの

サッカー日本代表のSNS公式アカウントが発表した公式アンバサダーとそのイメージ画像が、SNS上で大きな批判を集めています。

※現在、ポストが削除されているためスクリーンショットを掲載しています。

「韓国国旗に似ている」「日本らしさがない」といった声が相次ぎ、批判コメントには万単位の”いいね”がつく状況になりました。
起用されたアンバサダーの背景も議論を呼び、思いがけず大きな火種になっています。

今回の炎上を見ていると、単なるデザインの問題にとどまらず、サッカーファンが長い年月をかけて抱えてきた記憶や価値観が表面化したように感じます。

日本代表という象徴的な存在に対し、ファンがどんな思いを持っているのか──その積み重ねが、一つの画像をきっかけに噴き出した出来事でもあります。

本コラムでは、この炎上がなぜここまで大きくなったのか、その背景にある歴史やファン心理、そして日本サッカーが直面する課題について丁寧に整理していきます。

2. なぜ今回のビジュアルはここまで反発を受けたのか

炎上にはいくつかの要因が複合的に絡んでいました。
それぞれは小さな要因でも、重なることで大きな違和感へとつながったように感じます。

2-1. デザインが象徴の境界線に触れた

批判の中心は、ビジュアルが“韓国国旗に似ている”という指摘でした。
具体的には次のようなポイントが挙げられています。

  • 日の丸の赤い円が半分隠れて半円に見える
  • 白背景・青・赤の配色が太極旗の構成を連想させる
  • 四隅のストライプが卦(け)の配置に見えるという声もある

日本サッカー協会は13日、取材に文書で回答。
「デザインを作成するにあたり、(太極旗をイメージさせる)意図はありません」と否定しました。

ですが、国旗という象徴に似て見える構図が、結果として多くの人の感情を刺激してしまったようです。

SNSでは次のような批判が目立ちました。

  • 「韓国国旗にしか見えない」
  • 「日本代表の象徴をこんな形にするのは理解できない」
  • 「日の丸の見え方が不自然」

これらのコメントには数万件の“いいね”がついており、同じ違和感を持った人が非常に多かったことがうかがえます。

2-2. 起用タレントの背景が火種を大きくした

今回起用された男性ユニットの所属企業が韓国資本との合弁会社(ほぼ韓国主体)であることも、デザインへの違和感と結びついて議論を広げました。

コメント欄には

  • 「韓国系の企業が絡むならなおさら慎重にすべき」
  • 「日本代表を応援するビジュアルに韓国の要素を感じるのは嫌だ」

といった声もあり、ビジュアルの問題と所属背景がセットで語られる構図が生まれました。

本人たちに責任があるわけではありませんが、日本代表の象徴的なPRであるからこそ、ファンが敏感になるのは自然なことだと思います。

2-3. JFAへの不信感の蓄積

ここ数年のJFAの運営姿勢に対する不満も、今回の炎上を大きくした要素といえます。
具体的には

  • 代表選考の透明性が見えにくい
  • 育成・強化施策への疑問
  • PR施策が競技本質より商業的に見える

といった“長年のモヤモヤ”が、今回のビジュアルに対する反発の裏で一斉に噴き出した印象があります。

SNSでは
「またJFAはファンの気持ちを理解していない」
という声も多く、ビジュアルだけの問題ではないことがよく分かります。

3. 20年以上影響を残す「日韓ワールドカップの記憶」

今回の炎上を理解するには、2002年の日韓ワールドカップが残した“苦い後味”を無視することはできません。

3-1. 2002年大会はファンの記憶に複雑な印象を残した

日韓W杯はアジア初の共催として国際的には成功と評価されています。
しかし、日本のサッカーファンの視点で見ると、以下のような点で複雑な感情を抱いた人が多かったように思います。

  • 韓国戦の不可解な判定をめぐる論争が国際的に大きく報じられた
  • 韓国のホームアドバンテージが強く働いたという印象があった
  • “納得感”の薄さが長く語られた

判定に対する不信は、スポーツにおいては特に強く記憶に残るものです。
2002年当時の出来事は、20年以上が過ぎた今も、サッカーファンの間に負の感情として根強く残っていると考えられます。

3-2. 日韓は地理的にもスポーツ的にも強いライバル関係にある

日本と韓国は地理的にも近く、競技面でも強いライバル関係にあります。
特にサッカーでは「絶対に負けたくない相手」として語られることも多く、イメージ画像に韓国を連想させる要素が入るだけで強い反応が起きやすい土壌があります。

今回の批判コメントでも

  • 「日韓W杯の嫌な印象がよみがえる」
  • 「よりによって韓国っぽいデザインを使う理由は?」

といった声が散見され、この“負の記憶”が今回の反発の背景にあることが見て取れます。

4. アイドルファンとサッカーファンの”価値観のズレ”

4-1. 応援の前提が異なる

アイドルファンとサッカーファンでは、応援する際の価値観がまったく違います。

  • アイドルファン:個人の魅力や物語を応援する
  • サッカーファン:国を背負うチームを誇りとして応援する

この差が、PRとしてアイドルを起用することへの違和感として表面化しました。

さらに今回は、公式アンバサダーに任命されたのが、韓国と日本の合弁企業(ほぼ韓国主体)であり、そこに所属するアイドルだったことも、反発を呼ぶ一因となっています。

アイドル自体は日本人ですが、そのビジュアルがK-POP風であることも、「日本代表らしさ」を重視するファンにとっては違和感につながりました。

コメント欄でも、「サッカーはアイドルの推し文化とは違う」「競技の本質が薄まる」といった声が複数見られました。

4-2. PRの”エンタメ化”への違和感

スポーツ界全体がエンタメ的な演出を強めている流れの中で
「もっと競技そのものを大切にしてほしい」という声も増えています。

今回の炎上にも、このエンタメ化への抵抗感のような感情が混じっていたように思われます。

5. 象徴は“誤読されるだけで”炎上する

5-1. 国旗に似たデザインは特に繊細

国旗は、その国の歴史や文化を背負っている象徴です。
今回のビジュアルは故意か偶然かは別としても、太極旗に似てしまう要素がいくつも重なり、受け手の感情と衝突する形になりました。

5-2. 意図よりも「どう見えるか」が重要

象徴を扱うデザインでは、意図よりも“見え方”がすべてです。
今回の炎上は、その重要性を改めて示した出来事でもあります。

6. 今回の騒動が示した日本サッカーの課題

6-1. コミュニケーションの丁寧さが求められる

象徴的な表現を扱う場合、意図や背景を丁寧に説明することが欠かせません。
今回の件では、その説明が不足していたことが炎上を招いた一因といえます。

6-2. ファン文化の“長い時間”を踏まえる必要性

サッカーファンは20年以上、日本代表の歩みをずっと見つめてきました。
その歴史を理解したうえでPR施策を行うことが、今後の日本代表ブランドを守るためには欠かせません。

7. 今回の騒動を踏まえて考えるべきこと

今回の炎上は、デザインそのものの問題だけでなく、日韓ワールドカップ以降の記憶、サッカーファンの価値観、JFAへの不信感など、複数の要素が重なって発生したものでした。

批判の背景には、
「日本代表を誇りたい」
「象徴を大切にしてほしい」
というファンの純粋な願いがあります。

日本サッカーがさらに発展していくためには、長い時間をかけて育まれてきたファン文化を理解し、象徴的な表現を扱う際には丁寧な説明や慎重なデザインが欠かせないと感じます。

※2025年11月15日追記

当該ポストは批判が殺到したためか、現在削除されており、キービジュアルも変更になっています。

https://twitter.com/jfa_samuraiblue/status/1989261648755032256

しかし、本ビジュアルにも
「日の丸まで削除してどうするんだ」
「韓国系アイドルゴリ押しだけはやめないんだ」
「日本代表選手を使えばいいのになんでアイドル?」
「そもそもアンバサダーなんていらない」

といった批判が殺到している状態です。
JFAはもっとファンの気持ちに寄り添うべきではなかったのか。

私はそう思います。

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この記事を書いた人

就職氷河期世代の50代おじさんライター。

高齢の両親のサポートをしながら在宅フリーランスとして活動中。

生成AI、資産運用、健康とメンタルヘルス、エンタメ等の情報発信をしています。

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