※この記事には映画のネタバレが含まれます。
どうも、氷河期おじさんです。
先日、劇場で『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を観てきました。
スパイダーマンシリーズは大好きなので、本当は公開直後(7月31日)に駆け込みたかったところ。
それでも2週間ほど待ったのには、理由があります。
前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を公開直後に観に行ったとき、おじさんの約40年に及ぶ映画鑑賞歴で人生最悪の客が、よりにもよって隣の席に座っていました。
あのときに味わった思いは、もはやトラウマの域。
詳しく書くと本題から遠く離れていくので、いずれ独立した記事にしたいと思っています。
というわけで今回は、観客数が落ち着くのを待ってから動きました。
選んだのは先週金曜日(8月14日)のIMAX上映、その日の最終回。
座席の予約もギリギリまで我慢して、隣が空席のまま埋まらないとほぼ確定してから押さえるという徹底ぶりでした。
作戦は成功。
場内はそこそこの入りで満員には至らず、隣の席も無事に空席。
最高の条件で観ることができました。
主なあらすじを述べると
『ノー・ウェイ・ホーム』の出来事から4年後。
大人になったピーター・パーカー(トム・ホランド)は、愛する人たちを守るために彼らの記憶から自分の存在を消し、孤独に暮らしている。
それでもニューヨークではスパイダーマンとして街の人々を守り、犯罪と戦う日々に全力を尽くす毎日。しかし人々の期待が高まるにつれ、そのプレッシャーが彼の存在そのものを脅かし、命に関わる驚くべき身体の変異を引き起こす。
同時に、街では不可解な犯罪が頻発。“親愛なる隣人”に、かつて経験したことのない大きな脅威が迫ってくる。
といった感じです。
まず良かったのが、トム・ホランドが年齢を重ねて大人っぽくなったこと。
ずっとひとりで戦い続けてきた男の疲れみたいなものが、ちゃんと顔に出ていました。
あの高校生だった彼が、と思うと感慨深いものがあります。
対して、親友のネッドと恋人だったMJは大学を卒業して、新しい生活に進もうとしている。
ピーターはその様子をSNSで眺めているだけ。
ここは彼に同情せずにいられませんでした。
誰かの人生が前に動いていくのを、外側から見ているしかない時間。
歳を重ねると、この手の場面がやたら刺さるようになります。
そして結局、MJには正体がバレてしまう。
それでも返ってくるのは「覚えていないし、愛してない」という言葉。
残酷というほかありません。
ファンのあいだでは、MJとの復縁を期待する声が大きいようです。
ただ、おじさんはMJはもういいかな、と思いました。
理由はさっきの場面。記憶がないのは彼女のせいではないと分かっていても、ピーターへの思いやりのようなものが、どうにも感じられなかったのです。
彼はもう十分ひとりで背負ってきた、だったら別の道があってもいいはず。
このあたりは完全に個人の感想なので、MJ派の方は軽く流してください。
アクションと特撮は、さすがMCU作品。
相当お金がかかっているのが分かる仕上がりで、IMAXで観た判断は正解でした。
物語自体はスーパーヒーローの苦悩が主軸。
それでも必要以上に暗くはならず、バランスがよく取れていたと思います。
締めくくりは、あまり報われた感じのしないややビターな幕引きでした。
ただ、その直後に親友のネッドと、昔から二人だけの秘密だったハンドシェイクを交わす場面があります。
そこでネッドが漏らす「ピーター?」というひと言。
記憶が完全に消えたわけではないと示唆するあのエンディングには、完全にやられました。
本作はアメリカでも大ヒットしていると聞きますし、観て損はない一本です。
ぜひおすすめしたい作品です。
ただしシリーズものなので、最低限『ホームカミング』→『ファー・フロム・ホーム』→『ノー・ウェイ・ホーム』の順で予習しておくと、今回のピーターの孤独の意味がまるで違って見えるはずです。
ラストには「スパイダーマンは帰ってくる」というテロップも入ります。
おそらく次は新アベンジャーズ方面でしょうか。
とはいえ正直に書くと、おじさんは『エンドゲーム』でアベンジャーズは綺麗に終わったと思っている人間です。
現在のMCUヒーローたちには、あまり気持ちが動きません。
エンドゲーム後に観ているのもスパイダーマンとドクター・ストレンジ、マイティ・ソーの続編くらい。
全部追いかけるのは、もう諦めました。
それでもスパイダーマンだけはやっぱり追い続けちゃうんですよね。
最後に
たとえ記憶を消しても、親友から全ては失われていなかった。
ネッドのあのひと言が、この映画のすべてだったように思います。
誰にも覚えられていない誰かのために戦い続けるのは、想像するだけで相当しんどい話です。
それでもネッドの手のひらは覚えていた。こういう救いの残し方が、おじさんはとても好きです。
スパイダーマンはいつか帰ってくる。
次も、おじさんは劇場で待っていることでしょう。
もちろん、隣の席が空いているのを確認してからですが。
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